ステロイド花粉症注射
2024/2/28 現在、準備中です。まだ実施はしておりません
開始は、3月4日(月曜日)午後を予定しております(変更の場合あり)
花粉症治療について
(健常者の方は処方可能、糖尿病がある場合は医師にご相談ください)
花粉症注射はステロイド剤の注射です。昔はどこでも打ってくれた注射ですが、最近はステロイド剤の花粉症注射を打ってくれなくなりました。その理由は、花粉症の内服薬でいい薬がたくさん出現したからです。最近は抗ヒスタミン剤でも眠くならない薬が発売されていて、花粉症の内服薬で充分になったのです。
HDCアトラスクリッニックでは、どうして2024年から、ステロイド剤の花粉症注射を始めるのでしょうか?
それは、マンジャロや、サクセンダなどを開始していることで、ステロイドによる高血糖のリスクが著しく軽減されることが考えられるからです。目の痒みがひどかったり、呼吸が苦しかったり、あるいは、鼻水が完全に止まらないと困る職業の方もおります。 色々な個人的な理由で、花粉症の鼻水を完璧に止めたい人は、たくさんいるのです。 実は、HDCアトラスクリニックの院長の鈴木も、重度の花粉症で、以前からステロイド注射をしたいと考えていました。 ですが、高血糖になるのが怖いので、当院での投薬には躊躇しておりました。
しかし、かりにステロイドを注射しても、血糖値が30mg/dlから40mg/dl、あがるにしても、マンジャロあるいはサクセンダを併用していれば、血糖値の上昇は、ほぼ半減するだろうと考えられ、安全性には問題ないだろうという見解にいたりました。 よってHDCアトラスクリニックでは、糖尿病があって、血糖コントロールが良好である場合にのみ、希望者の方にはステロイド剤の花粉症注射を打ち続けることを開始したいと考えます。
もちろん、糖尿病のない方(健常者)であれば、血糖値は関係ないので、当院の医師の診療の元でどなたでも花粉症注射は受けられます。(投与リスクがある方は受けられません)
花粉症注射は筋肉内注射です。筋肉注射すれば注射部位に薬液が1ヶ月程とどまってくれ、すぎ花粉がひどい3月いっぱいは症状の緩和に役立ちます。ですから、一度注射をすると、花粉症の時期の始まりから終わりまで、約1ヶ月効果が続くことが期待できます。その間、もし当院の糖尿病患者様でも、血糖コントロールが良好で、マンジャロあるいはサクセンダを注射している方であれば、ほとんど、HbA1cに影響がないと推測されます。
HDCアトラスクリニックは、花粉症注射を始めるのは、マンジャロやサクセンダ治療を開始できたからです。他のclinicでは、毎年千人以上の受診者がいるとのうわさもありましたが、糖尿病に関するチェックはなく、高血糖リスクを無視しているクリニックばかりです。 当院では、そうした高血糖リスクをマンジャロあるいはサクセンダが回避してくれることを知っておりますので、ほとんどの患者様は、年に一回花粉症注射を打てば、あとは大丈夫になるのです。もちろん、糖尿病をもたない患者様は、高血糖リスクは心配する必要がなく、一番症状が酷いときに、花粉症注射を打ては、1か月間だけ、血糖値が30~40mg/dl高くなるだけで、2ヶ月目以降は、その効果は消失します。
花粉症注射の効果
花粉症注射の効果 花粉症注射を打つと注射を打った次の日の朝、起きた時に花粉症が治っているくらい効果は抜群に顕著です。
ただし、帯状疱疹の治療中など、免疫低下が懸念される患者様は、この治療はお勧めしません。
癌治療中の患者様にも、お薦めしません。それは受診の前に医師に申し出てください。
ステロイド治療で、花粉症が治るとは、どういう現象が起こりますか?
朝起きた時に、鼻汁、クシャミ、鼻の不快感が、かなり軽減します。内服薬よりは強い治療なので、人によっては、つらい症状が無くなります。花粉の飛んで無い季節の朝の様な感じで、日々の暮らしを過ごすことが可能になります。
当院では、以前、セレスタミンを投薬していたことがありましたが、2週間もすると、HbA1cは0.5%ほどあがり、ムーンフェースになりと、やはり、2週間の内服治療は危険ということで、セレスタミンの投与は行うのはやめています。
HDCアトラスクリニック科では、花粉症に対するステロイド注射を受けた方には、別日に来院した時には、点鼻薬と目薬もお奨めしています。点鼻薬も、ナゾレックスというステロイド製剤で、よく効果を発揮します。
花粉症のステロイド注射をしたあと、3~4週間で効果が薄れてきますので、3月始めに開始するのがベストだと考えます。一時的に治っていた症状がいきなり戻ってくることがあります。その時には、従来の、抗ヒスタミン剤の内服と、点鼻薬と目薬を使って、症状を抑えていただく方針です。
料金
ケナコルト−A(筋肉内注射) 1ml 9,900円(税込)
ケナコルト−A(筋肉内注射) 2ml 15,400円(税込)
念のため、HbA1cを調べたい場合には、1回のHbA1cの検査は、1100円(税込)
※別途、初診料・再診料はございません。
糖尿病患者さまへ
花粉症は、1mlで、ほとんど改善することが期待できます。 効果の持続時間は、約1か月ほどです。
もし、スギ花粉症がひどくて、次に、ひのきアレルギーもひどい場合には、1か月目でHbA1cの測定をみてから、2回目の注射をお勧めします。 効果がきれて、再度、悪化した場合や、高血糖になり血糖値がさがらなくなった場合には、マンジャロの処方量を変更することで対応が可能です。
なお、HbA1cが、7.0%以上の糖尿病患者様には、あるいは、マンジャロの治療をうけていない患者様には、この治療はお勧めしておりません。
あくまでも、高血糖の心配がない患者様、あるいは、糖尿病がなく健康で血糖値が高くなることより、1か月だけは花粉症を治したいと考えておられる患者様にだけの投薬となります。
なお、肥満があると、咽頭が狭くなり、花粉症によって息苦しくなることもあります。よって、肥満があって、かつ、サクセンダの治療中であれば、花粉症のステロイド注射をしても、サクセンダが血糖値をさげ相殺してくれるので安全と考えます。 原則、HDCアトラスクリニックで来院できる方で、臀部に筋肉注射ができて、免疫力が現在、低下していない方のみの、花粉症治療対策となりますので、ご了承のほど、お願いいたします。
来院について
この治療は「自由診療」ですので、糖尿病外来での採血とは別日に、来院して、自由診療として受診していただくことになります。初診料、再診料は不要です。
自由診療可能な時間
月曜日(加藤先生:午前9時から12時まで)
火曜日(鈴木院長:午後14時から16時まで)
水曜日(鈴木院長:午前10時から13時半まで)
金曜日(鈴木院長:午前10時から16時まで)
土曜日(鈴木院長:午前10時から15時まで)
投与リスク
以下に該当する患者様は、疾患が悪化する可能性がありますので適応除外とさせていただきます。
ご了承ください。
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有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者
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消化性潰瘍の患者
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精神病の患者
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結核性疾患の患者
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単純疱疹性角膜炎の患者
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後のう白内障の患者
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緑内障の患者
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降圧剤を服用していないで、放置している高血圧症の患者
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電解質異常のある患者
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血栓症の患者
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最近行った内臓の手術創のある患者
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急性心筋梗塞を起こした患者
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感染症の患者(有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の抗菌症の患者は除く)
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骨粗鬆症の患者
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甲状腺機能低下のある患者
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脂肪塞栓症の患者
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重症筋無力症の患者
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B型肝炎ウイルスキャリアの患者
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薬物、食物、添加物等に過敏な喘息患者
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腎機能障害患者、糖尿病腎症Stage 4の患者
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腎不全の患者
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肝硬変の患者
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授乳婦
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小児等
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糖尿病の患者の場合には、HbA1cが7、0%以上で、かつ、適切な糖尿病治療薬の治療をうけていない糖尿病患者
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糖尿病性昏睡の既往のある人
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I型糖尿病患者
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医師の判断で、ステロイドで明らかに血糖コントロールが悪化すると判断される状況をもつ人(接待、会食などが多いなど)
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帯状疱疹の治療中で完治していない人
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抗癌剤の治療中で、担当医からの許諾をもらえていない人。
副作用について
特にご注意いただきたい重大な副作用と、それぞれの主な自覚症状は以下の通りです。
副作用であれば、それぞれの重大な副作用ごとに記載した主な自覚症状のう ち、いくつかの症状が同じような時期にあらわれることが一般的です。 このような場合には、ただちに医師に相談してください。
・誘発感染症、感染症の増悪
発熱、寒気、体がだるい 〔B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎としてあらわれる場合〕 体がだるい、吐き気、嘔吐、食欲不振、白目が黄 色くなる、皮膚が黄色くなる
・続発性副腎皮質機能不全
体がだるい、発熱、冷汗が出る、意識の低下、意識の 消失、顔面蒼白(そうはく)、嘔吐、食欲不振、手足が 冷たくなる
・糖尿病
体がだるい、体重が減る、喉が渇く、水を多く飲む、尿量が増える
・消化性潰瘍
吐き気、嘔吐、吐いた物に血が混じる(赤色~茶褐色 ときに黒色)、腹痛、胃がむかむかする、黒い便が出る
・膵炎
体重が減る、吐き気、嘔吐、喉が渇く、強い腹痛、お腹 が張る、背中の痛み、皮膚が黄色くなる、油っぽい下 痢が出る、尿量が増える
・精神変調
普段とは違う精神状態、妄想、興奮抑うつ、幻覚
・うつ状態
体がだるい、気分がゆううつになる、悲観的になる、 思考力の低下、不眠、食欲不振
・痙攣
顔や手足の筋肉がぴくつく、一時的にボーっとする、意識の低下、手足の筋肉が硬直しガクガクと震える
・骨粗鬆症
骨折しやすい、背が低くなった、腰・背中の痛み、背中が丸くなった、手足の痛み
・骨粗鬆症
骨折しやすい、背が低くなった、腰・背中の痛み、背中が丸くなった、手足の痛み
・骨頭無菌性壊死
脚の付け根の痛み、膝からももへの痛み、腕の付け根の痛み
・ミオパシー
筋肉の痛み、筋肉のこわばり、筋力の低下、筋萎縮
・緑内障
目のかすみ、視力の低下、視野が欠けて狭くなる
・後のう白内障
視力の低下、かすんで見える、まぶしい、眼鏡で視力 が出ない
・血栓症
ふくらはぎの痛み・腫れ、手足のしびれ、鋭い胸の痛 み、突然の息切れ、押しつぶされるような胸の痛み、 激しい頭痛、脱力、まひ、めまい、失神、目のかすみ、 舌のもつれ、しゃべりにくい
・ショック
冷汗が出る、めまい、顔面蒼白、手足が冷たくなる、 意識の消失
・アナフィラキシー
全身のかゆみ、じんま疹、喉のかゆみ、ふらつき、動 悸、息苦しい
・喘息発作の増悪
息をするときゼーゼー、ヒューヒューと音がする、息苦しい
・失明
光を感じない、目が見えない
・視力障害
文字や形がみえにくい、視野の異常
・腱断裂
アキレス腱の痛み、歩行障害、注射した指の関節を曲 げにくい、注射した指の関節を伸ばしにくい、注射し た指の関節が曲がらない
ケナコルト-Aについて
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未承認医薬品等
ケナコルト-Aは通常の保険診療で膠原病や腎臓病などの治療薬として厚生労働省に承認された医薬品医療機器法承認の国内正規医薬品ですが、筋肉注射にて使用する場合には花粉症(アレルギー性鼻炎)への保険適用がありませんので、自由診療となります。 -
入手経路等
この治療で使用される医療機器は、薬機法に基づき医師の判断により当院で国内正規代理店(株式会社スズケンより)を通して購入しております。個人輸入された医薬品等の使用によるリスクに関する情報は、厚生労働省HPをご確認ください。 -
国内の承認医薬品等の有無
ケナコルト-Aは厚生労働省に承認されています。 -
諸外国における安全性等に係る情報
副作用などが明らかになっていない可能性があります。